国際金融のトリレンマ 2010 8 29
経済学で、よく言われる国際金融のトリレンマとは、次のとおりです。
以下の三つの政策は、同時に実現することができず、同時に二つしか実現できない。
一 固定相場制
二 自由な金融政策
三 自由な資本移動
普通、先進国は、二と三を選択し、一を諦めるでしょう。
発展途上国は、一と三を選択し、二を諦めるのでしょうか。
ところで、日本は、どうか。
日本銀行は、名目金利がゼロに近いので、
「もはや自分たちのやる仕事はない」と、
難解な日銀用語で、いつも言っているようなものなので、
実質的に、二の政策を放棄しているようなものかもしれません。
すると、日本は、遠慮深く、
一と二の政策を放棄しているような気がします。
でも、これは、一つではなく、同時に二つ選択できます。
日本人は、遠慮深いから・・・・・。
たとえ、政策金利がゼロになっても、
いくらでも金融政策の手段はあります。
(いつも小出しに何か、ちょこちょことやっていますが、
それでは効果が長続きしないと思います。
それに、そういうやり方は、役人的というか、官僚的です)